ひまわり娘

我らがタイガースの後半戦の健闘を祈るために、ひまわり畑へ行ってきたのです。
黄色ですから。
夏といえばひまわりですし。

誰のために咲いたの、とかつて伊藤咲子も歌っておりました。そんなひまわりの花。夏の青空に堂々と咲き誇る黄色い大輪の花はまるで我らがタイガースのようなどと無理やりこじつけでみたわけです。

嘘です。
ただふと一面のひまわり畑というものを見てみたいと思いついただけです。夏のなので。
調べてみると、結構ひまわり畑というのがありました。いくつか見つけた中から、出来るだけひまわりの数の多いとこを選んで嫁と二人で出かけたのです。

インスタばやりの昨今、ひまわり畑というのも例に漏れずそれなりに若い子らに人気があるらしく、魔女の服を着てほうきにまたがってジャンプした瞬間を写真に撮ると、まるでひまわり畑を飛ぶ魔女のように見えるのがバエルらしいです……通じてますか?何を言ってるか伝わってます?ま、いいわ。とにかくひまわり畑に行ったのですよ。

昨日は梅雨も明け天気も良く絶好のひまわり日和。きっと夏のこの青空にたくさんのひまわりが映えに映えまくるだろうと、ワクをムネムネさせながら現場に到着したわけです。


しかし、さすが夏。
クルマを降りた瞬間、気絶するほど悩ましい。charかっ。っておそらく誰もcharなどと言ってもわからないでしょうね。うふふふふふ…違います。気絶するかと思うほど暑いんですっ。

しかし暑いからこそひまわりなのではないでしょうか。誰のために咲いたの?それは我らがタイガースのために決まっているのですっ。いくぜひまわり待ってろよ、と、その農園の事務所でお金払ってマップを見ると一番奥がひまわり畑。

いや、一番奥などと軽く言ってはおりますがここがまた北海道かと思うほどだだっ広いのです父さん。もはや富良野。リアル北の国から。ルールルルルルル…って夏とはいえ、そら蛍もるるとか呼ぶわっ。

さ、それはそうと、農場ゆえ屋根などありません。炎天下15分ほど歩いてひまわり畑に着いた頃には汗ダク、吉野家を超えました。こんな思いをしてまでたどり着いたひまわり畑ではありますが、なんか思ってたのと違うのです。

なんていうか、たしかにひまわりの花はたくさん咲いているっちゃ咲いているのですが、んーどうでしょう、いわゆるひとつの、んー…
ほら、ひまわりて背が高くて葉っぱ大きくてそのてっぺんに咲くじゃないですか、あのね、みどり率が高いっ。黄色感に欠けるのです一面の花感が薄いんですっ!

黄色を求めてきたのに、圧倒的に緑っ。

とはいえひまわりは咲いている。
せっかくだからアラフォーの嫁にほうきにまたがってジャンプしろ、と言ってみたら嫌だというではありませんか。いやいや、せっかく来たから飛べとさらに言うと、あなたね、アラフォーのおばさんがそんなことしたら笑われるからとかなんとか言う。いやいや、人生は思っているより短いんだよ、今の恥じらいよりもここからの思い出を作らねばどうするっ、人生は山あり谷ありモハメドアリ。なんやそれ。って、知るかっ!基本や、基本。人生の基本。ええか、人生にはな、三つの坂があるんやよ。上り坂、下り坂、まさか、っちゅうてね…

結婚式のスピーチかっ!

いや、なんちゅうか本中華、せっかくわざわざ暑い目してひまわり畑に来たのに何をごちゃごちゃ言うてんねんちゅうて……


何の話やねんっ!


ま、そんなわけで、
後半も頑張ってくれたまえ、タイガース。


そんなひまわりの花…