マルテは神がかってるし、佐藤君はマイペースながら凄い実績を残してて中野君もむちゃ気強そうでそのうち神宮で「入ってねえんだよっ」とか言いそうで、梅ちゃんもチャンスで打点乞食…あ、失礼、インチキジャニ系、あ、それもあれやね。ま、なんでもええわ。そんなこんなで、我らがタイガースはおかげさまで強いんやけど…
だけど、大山君がいなくなるのはダメだ。
大山君がいないタイガースなんて、クリープを入れないコーヒーみたい……って、芦田伸介かっ!
いや、わからんっ!
おっさんにしかわからんっ。
なんならおっさんすらわからんっ!
あ、いいですか、
スジャータとかメロディアンミニとかが出る遥か昔遠い銀河では液体のフレッシュなど存在しなかったんですよっ!
コーヒーに入れるもんいうたら、マリーム、ニド、そしてクリープっ。
子供の頃クリープを粉のまま食べまくってどつき回されました。なんでそんな事でどつき回されなあかんねんっ!
そんなこんなで、昔はなんでも粉。
コーヒーフレッシュはもちろん、うどんスープも東マルの粉。
まぁ、ね、うちのおかんが作るうどんがね、死ぬほどまずかったんよ。東マルのね、うどんスープで、ね。
おかげで、も、子供の頃うどん大嫌いやったんやけど最近ウチの嫁がうどん作ってくれたらなんか美味しかったんでこれなんのスープなん?て聞いたらあなた、東マルのうどんスープやゆうやないですか。
ええっ、こんなうまい汁が、愛くるしく死ぬほど可愛かった幼少期の僕がトラウマレベルに忌み嫌っていた、あのっ、あの、東マルなんかいっ…
衝撃でした。
そら東マルもきつね、たぬき、とかリズミカルにCM打つわ。せやかて美味しいんよ。なんで子供の頃はあんなに不味いと思たのに大人になったら美味いと感じんねん…
現象には必ず原因があるはず…
大人になっても相変わらず男前な僕は考えたのです。死ぬほど考えたのです。しかしわかりません。
たまらずおかんに電話して、あんな、おかんの作った東マルのうどん不味かってんけど今食べたらなんかすっごい美味しいんよ、なんでなん、って聞いたら、そらあんた水の量測らんと多めに作っとったからちゃうか、て…
測らんかいっ!
水の量ちゃんと測らんかいっ!
東マルに謝れっ!きつね、たぬき、天ぷら、月見、て、歌って踊って謝らんかいっ!
ま、大山君、東マルのうどんスープはちゃんと水の量測ったほうがええよ。
えー、んー、と、
あ、大山君、うどん食って早よ復帰してね。東マルやで。汁。
な。