あたい鯖江

野球選手は目が命。

さ、取ってつけたような前置きはどうでも良いのですが、こないだ眼鏡を作りに眼鏡市場に行ったのです。

散々検眼をして頂いてレンズ込みで16000円のセットを買いました。
セルフレームは年齢的にどうかと思ったのでメタルのシルバーの相川翔的なデザインのやつにしたのです。レンズがちょっと特殊だったので一週間後に貰いました。

フィッテングというのですか、要はかけてみて違和感がないよう調整してくれるのですが、軽いっ。
今までかけていた超安物の眼鏡に比べたら死ぬほど軽いのです。いや、軽いというよりもはやかけていないような感じでした。うわ、これ騙されてる系?もしかして裸の王様的な?僕はバカだから見えちゃうけど他の人には見えてない?…いや、待て、裸の王様てバカは見えないんじゃね?だけど王様はもっとバカだから見える?いやさらにバカだと…


どうでもいいわっ!

ま、とにかく眼鏡市場で作った眼鏡はとてつもなく軽かったのです。
しかもかけていて痛かったりズレたりする事もない。なんとすばらしい。っていうかやっぱりこれかけてないんじゃない?悪い商人に騙されて…は?裸の王様から離れろ?


そういうわけで、これどこ製なんだとフレームをよくよく見たらメイドインサバエ。サバエてどこの国だとしばし悩みああ福井県の鯖江かと思い至ったわけです。


さすが鯖江。

場末のバーのママみたいな名前ですが、眼鏡は良い。あんたなんかあったのかい、とカウンター越しにタバコふかしながらぼそっと声かけてけるようなそんな鯖江。
あたいさぁ鯖江っていうんだ…
そんな鯖江。
明美ほど不幸そうではないけど幸子ほどは幸せそうじゃない鯖江。
雪降る日本海、行き交う車もまばらな漁港、そんな港町の路地裏でひっそり灯る赤提灯。夢破れ食いつめた男がふらりと入ったそんな店。カウンターだけの狭い飲み屋は他に客もいない。
おう女将、酒くれ
女将だなんて…鯖江って名前があるんだよ…
ふっ、そりゃすまない


なんでもいいけど鯖江で引っ張りすぎっ!


ま、そんな鯖江ですが眼鏡は良かったのです。
皆さんもぜひ鯖江製の眼鏡をどうぞ。
あ、眼鏡市場の人も親切でした。


なんか知らんけどおしまい。